爺ヶ岳(じいがたけ)
高さこそ鹿島槍ヶ岳に及ばないものの扇形に3つの峰を連ねて堂々たる山容を見せる山です。長野県側の斜面は急峻で富山県側は緩やかという特徴があります。そして富山県側に降った雨は扇の要である棒小屋沢へ集められ、十字峡で黒部の激流となります。
N36.58836° E137.75081° 標高 2670.0m
[1] 風雨の中の山頂です。富山県側から長野県側を向いて風を背にして写しています。この前日に関東甲信越は梅雨明け宣言があったのですが、そんなことはまったく関係ない別世界でした。それもそのはずで、北陸地方の、さらには、日本海の影響を強く受けるところだからです。
[2] まだ風はあるものの、雨はなく晴れ間もある山頂から見た南側です。爺ヶ岳南峰があり、その向こうに蓮華岳と針ノ木岳、遠くには薬師岳が見えています。それより南は雲がかかっていました。
[3] 鹿島槍ヶ岳山頂からは見えていた立山も山頂を雲に隠されてしまい、なんとなく寂しい思いをしたのですが、前日のことを思えば見えているほうかもしれません。
[4] 山頂が雲に隠れている剣岳から徐々に低くなっていく山並みです。手前の斜面は棒小屋沢へと落ち込み、やがて黒部峡谷へ達します。
[5] 鹿島槍ヶ岳です。この角度だと布引山が単なる尾根の一部のように見えます。そしてその下には冷池山荘が建ち、そこから尾根が爺ヶ岳北峰へ続いているのがわかります。