横岳(よこだけ)
八ヶ岳の主稜線で赤岳と硫黄岳の間にある岩峰です。周辺には八ヶ岳が大きな火山だったことを思わせる光景があります。展望は素晴らしく、日本の高峰のほとんどが見えるといってもいいぐらいです。訪れたのは2005年の夏一番の展望日和だった7月28日で、海ノ口自然郷から杣添尾根を往復しました。
横岳から富士山・南アルプス北部・北アルプスのアップはこちらです。
N35.98484° E138.37354° 標高 2829.0m
[1] 遥か彼方にズラッと並んでいる北アルプスが目に入りました。よくみると乗鞍岳もみえています。そして下を見ると諏訪湖が見えました。山の上から諏訪湖を見たのは初めてかもしれません。
[2] 遠くに北アルプスの常念から後立山、そして手前に美ヶ原と霧ヶ峰、八ヶ岳の北端の蓼科山と(北)横岳の間にはぼんやりと黒姫山が見えていました。写真ではわからないですね。
[3] 手前の大きな丸いのが硫黄岳、その向こう遠くに妙高山が見えています。夏の10時過ぎに100km以上見えているのがすごいですね。
[4] 浅間山はまだ近いのですが、上越国境の山までは100km以上あります。やはり写真ではわかりにくいです。
[5] 肉眼では山のようなものが見えていたので、もし見えているとすれば赤城方面だと思います。
[6] 西上州や奥秩父の方向になります。山並みが幾重にも連なっている風景でした。
[7] 野辺山高原とその向こうの山並みです。遠くの両神山はかなり霞んでいます。
[8] 甲斐・奥秩父の山並みです。野辺山高原のビニールハウスが目立ちます。北奥千丈岳はこの山並みの最高峰で2601mあります。
[9] 大菩薩嶺や三ツ峠山など遠くに霞んで見えました。残念ながら道志の山並みははっきりしません。
[10] 遠くの御坂山塊、その手前に茅ヶ岳、そして富士山、毛無山です。
[11] この角度は「遠くばかり見てないで、八ヶ岳主稜線に注目してくれ」と主張しているようでした。
[12] 八ヶ岳南端の編笠山までが赤岳から阿弥陀岳の稜線の向こうに見え、さらに南アルプスが連なります。
[13] 阿弥陀岳の右肩に肉眼ではぼんやりと中央アルプスから離れた山が見えていました。恵那山ではないかと持参したカシミールの展望図を確認したらやはり間違いなかったのです。横岳から恵那山までは92kmなので、これで西側もかなり遠くまで見えていたことになります。
[14] 南アルプスの北端部と中央アルプスの山並みです。さらに御嶽山も見えます。
[15] 御嶽山と乗鞍岳が遠くに見え、手前には富士見高原から茅野・諏訪へと続く平坦部が見えています。
[16] 諏訪湖と塩尻峠など、遠くに北アルプス南部の山並みが並びます。
[17] 少し霞んでいるけど遥かに高い富士山です。地球の丸みの影響で遠くのものは低く見えるのですが、さすがに富士山は高く見えています。手前の山は杣添尾根が登りつく三叉峰で、岩のごつごつした高みです。
[18] こちらは第2の高峰である北岳(3193m)とその周辺の山々です。北岳を中心に南アルプスの主稜線が右側へ、白根三山が左へ、そして、前には早川尾根と鳳凰三山が並んでいます。手前の緑色の山は左側が権現岳、右側がギボシです。
[19] 甲斐駒ケ岳と仙丈ケ岳のアップです。上の写真の左側になります。南アルプス北端部の鋸山に続く編笠山と八ヶ岳南端の編笠山が写っています。
[20] 北アルプスの穂高から槍にかけてのアップです。少しだけ補正していますが、夏の10時過ぎにこれだけ遠くが見えるのは珍しいことです。
[21] 美ヶ原の向こうに並ぶ北アルプス後立山連峰です。この年の7月20日に鹿島槍ヶ岳から八ヶ岳を見たときは雲のすぐ下だったのですが、今度はよく見えています。